叢生歯列(永久歯萌出スペース不足)
2019/12/04
- 歯が生えている顎の骨の大きさと歯の大きさとのアンバランスによるスペース不足のために叢生歯列が生じます。叢生歯列の場合、見た目の悪さだけでなく、歯ブラシが届かず、むし歯や歯周病の誘引となることがあります。
- 成長期(乳歯から永久歯への交換期)の子供では、顎の骨を拡げてスペース不足を解消したり、永久歯の萌出スペースを長期的に維持することにより将来の永久歯の歯並びのスペース不足を最小限にすることが可能です。したがって、小学生低~中学年より長期的に管理していくことが望まれます。多くの場合、永久歯が生え揃った時期に第二段階の治療として、マルチブラケット装置による治療を行う必要があります。
小児の叢生歯列(永久歯萌出スペース不足) (第1期治療+第2期治療)
主訴: 上顎左側の2番目の歯が内側に生えてきた
診断: 叢生歯列(7歳)
使用装置: 上顎骨急速拡大装置、リンガルアーチ、2x4装置、プレート装置、マルチブラケット装置
動的治療期間: 第1期治療18か月、経過観察期間45か月、第2期治療期間7か月
費用: 約80万円(税別)
リスク・副作用:丁寧な歯磨きが必要、可撤式矯正装置の使用協力が必要、一般的な歯科矯正治療に付随するリスク
「治療開始前」7歳9ヶ月
「第1期治療 - 上顎骨急速拡大装置、リンガルアーチ、2x4装置」
「プレート装置」8歳3ヶ月
「第2期治療 - マルチブラケット装置」13歳1ヶ月
「治療終了時」13歳8ヶ月